毎年日本で生まれる90万人の中には飛びぬけた能力があるのに、適した職に就けず、引きこもり、ストレスを抱えたまま日々を過ごしている子供がいるかもしれない。筆者は新潟市内で子供向け専業のプログラミング教室「ミラプロ」を運営してきた。過去6年間、毎日、プログラミングに夢中になる子供たちの姿や素晴らしい発想力に触れてきて、たった200人の中にも、新潟を、日本を変えてくれる可能性を秘めた子どもたちがぞろぞろいることを知った。本稿では、次世代のイノベーターを育てるミラプロの活動を紹介するとともに、現代の子どもたちの特性、保護者の考え方、教育の問題点など、日々、子ども、保護者と向き合う中で感じた問題点や彼らの創造性をはぐくむヒントについて書きたい。