イノベーション力研究
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研究論文
平成時代の家計年間収入と金融資産形成の変化 その2
~全国消費実態調査(1989~2014)匿名個票データによる分析~
李 春霞
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2025 年 3 巻 p. 61-74

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抄録

 平成時代は経済の低迷が続き、「失われた30年」と言われている。本研究は、「全国消費実態調査」(1989年~2014年)の匿名個票データを利用し、平成時代の家計収入や消費構造の変化を分析した。分析により、1994年以降、世帯の年間収入は低下していることが明らかになった。また、ケインズ型消費関数を利用した分析では、住宅ローン返済の負担が増加していること、預貯金などの金融資産は少なくなり、家計が逼迫し、家計の余力が低下したことが明らかとなった。

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