医療
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胃癌他臓器合併切除例の検討
佐々木 廸郎米川 元樹菅 優志智 重之宇根 良衛荻田 征美番場 敏行市川 健寛
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1977 年 31 巻 2 号 p. 142-145

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抄録
我々の胃癌合併切除51例を胃癌取扱い規約に従つて検討した.
組織学的に本術式が有意義と認められたのは29例(57%)であつた.
その中で, 合併切除をしたことで治療手術になつたものは6例で, その5例は限局発育型のボルマンII型であつた.
胃癌の手術中に, 他臓器合併切除を必要とする程の進行癌は, 他にも治療手術を妨げる因子が共存していることが多いが, それでもなお, 限局発育型の癌では思いきつた合併切除を行つて長期生存を期すべきであると考える.
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© 一般社団法人国立医療学会
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