医療
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子宮肉腫の臨床的観察
林谷 誠治生田 稔松田 修典佐藤 秀生羽田 良洋楠本 五郎近藤 雅敏桐本 孝次
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1979 年 33 巻 2 号 p. 123-129

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抄録
1972年より1977年までの6年間に子宮肉腫7例を経験した. その内訳は, 平滑筋肉腫4例, 中胚葉性混合腫瘍, ブドウ状肉腫, 癌肉腫各1例で, 同期間の子宮頸癌と体癌の合計に対し2.0%, 子宮筋腫に対し1.3%に相当する.
年令は31~84才で, 5例が50才以上であり, 4例が未妊または未産婦であった.
術前に細胞診, 組織診その他で疑診または確診できたのは3例に過ぎない.
治療としては, 単純子宮全摘兼両側付属器切除と術後Linac照射を原則としたが, 2ヵ月後死亡の1例と1, 2, 5年後健存の各1例を除く3例は, 1年以内の観察中である.
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© 一般社団法人国立医療学会
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