1984 年 38 巻 6 号 p. 593-596
Touster回路の中間代謝産物の一つであるXylitolに着目し, ガスクロマトグラフイーにより, 血液中のXylitolを2.5μg/mlの低濃度まで検出できる方法を確立した. この方法は従来の定量法と比較して, キヤピラリーカラムを使用することにより特異性に優れ, 試料の前処理も極めて簡易であり, 再現精度も良好である. この方法によつて, 糖アルコール代謝に関する生理化学的情報も得られやすくなり, 非解糖系の動態解明に寄与することが出来るものと考えている.