医療
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Growth hormone治療により副腎不全が顕在化したと思われた部分的続発性副腎不全を合併した下垂体性小人症の1例
小川 克仁安間 秋靖
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1985 年 39 巻 2 号 p. 127-131

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抄録
症例は24才の女性. 主訴は低身長. 骨盤位分娩, 分娩後数時間仮死状態であつた. 身長138.8cm. 頭部X線写真, 頭部CTスキヤン, 視野に異常なく, 骨端線は開離し骨年令は14才であつた. 内分泌諸検査の結果, GH分泌不全が証明され, さらに部分的な続発性副腎不全があると診断されたが, 低血糖や副腎不全徴候は臨床的にみとめられなかつた. 本症例に対し行つたGH治療開始初期の急激な身長の伸びをみとめた時期に, 副腎不全徴候を思わせる発熱, 嘔気, 全身倦怠感, 血圧低下, 軽度の血清Naの低下などがみとめられた. このようにGH治療により潜在的な副腎不全が顕在化した可能性があるという点で, 本症例は特異な経過を示したと思われた.
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