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腎性二次性副甲状腺機能亢進症における血清アルカリフオスフアターゼの意義
磯本 徹遠山 純子小出 桂三広瀬 脩二大田 早苗船木 治雄
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1985 年 39 巻 2 号 p. 132-135

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抄録
われわれは慢性腎不全の血液透析患者2例の二次性副甲状腺機能亢進症に対し, 副甲状腺を全摘し, その一部を右前腕に移植した.
2例とも透析開始から発症までの期間, 摘出した副甲状腺の重さもほぼ同じであつた. しかし術後早期の低Ca血症には両者間で著しい差がみられた. すなわち1例目は術後著しい低Ca血症となり,術後13日間にわたりカルチコールの原液の点滴を要したのに(最高1日40A), 2例目はカルチコールの投与は3日間ですみ(最高1日25A), 血清Ca値もさほど低下しなかつた.
両者の術前の検査値の中で, 大きく異なつたのは血清アルカリフオスフアターゼ値で, 前者は121.8 K. A. U, 後者は23.2 K. A. U. であつた. PTHや血清のP, Ca値には有意差はなかつた.
以上からわれわれは, 二次性の甲状腺機能亢進症においては, アルカリフオスフアターゼ値がhungry boneの度合を最もよく表わすものと結論した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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