医療
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先天性筋ジストロフィー症の染色体についての研究
名取 徳彦中川原 寛一左藤 元
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1985 年 39 巻 2 号 p. 171-174

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抄録
我々は福山型先天性筋ジストロフィー症(FCMD)4名, 先天性筋ジストロフィー症(CMD)1名の計5名について染色体におけるfragile siteの存在の有無をしらべた結果, FCMDの1名に6q12又は13の部位に遺伝性のfragile siteが存在することをみいだした. 6番染色体におけるfragile siteの報告は1983年, Sutherlandらの6P23におけるfragile siteの報告のみで, 6q12又は13におけるfragile siteの報告はしらべた限りではみられない. fragile siteの原因はまだ明らかではないが, その原因の一つとしてAdenovirus 12による感染の可能性があげられている. 一方FCMDの原因も不明であるが, その可能性の一つとしてAdenovirus 12の感染が推測されており, 今回の結果にてFCMDの1名にfragile siteがみいだされたことは, FCMDの原因としてAdenovirus 12感染説を更に強く支持するものと考えられる.
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© 一般社団法人国立医療学会
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