医療
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妊娠中に診断し得た胎児不整脈の1例
長町 典夫武本 幹彦橋本 佳久西内 憲
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1985 年 39 巻 3 号 p. 258-262

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抄録
今日産婦人科領域における超音波診断法の発展はめざましく, 分娩監視装置, 電子スキヤン, Mモード法などは出生前の胎児診断に欠かせないものとなつてきている.
今回我々の経験した症例は30才の初妊婦で妊娠37週までは特に異常なく経過していたが, 38週になつて急に胎児心音の不整を指摘され当科へ入院, さつそく胎児心エコー図, 胎児心音図, 母体腹壁誘導胎児心電図などを施行したところ, 心室性期外収縮と思われる所見を呈し, この時点では先天性心疾患が疑われた.
ところが陣痛発来時ころになると胎児不整脈は次第に消失し, 帝王切開にて出生後は心臓肺その他の機能も正常で, 生後1年6ヵ月の現在に至るまで特に異常は見つかつていない.
この種の症例の報告を見ると, 一般に妊娠中及び分娩時のpremature atrial contractions(PAC)並びにpremature ventricular contractions(PVC)は先天性心奇形とは直接結びつかず, 胎児hypoxia徴候とも関係が無いとする意見が多いが, 今回の症例もそれを裏付ける結果となりそうである.
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© 一般社団法人国立医療学会
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