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心臓外科における成分輸血―とくに開心術症例を中心として―
田代 光松尾 和彦馬場 尚道内田 象之
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1985 年 39 巻 7 号 p. 602-607

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抄録
昭和53年9月から昭和58年3月まで, 成分輸血法による122例の開心術症例を経験した. 今回, これらの症例について, 輸血後肝炎の発生要因と血清トランスアミラーゼ値の推移について検討を加え, 次の結論を得た.
1)輸血後肝炎の発生率で, 全血輸血法では94例中16例, 17%に対し, 成分輸血法では122例中11例, 9%と成分輸血法により肝炎発生が減少する傾向がみられた.
2)成分輸血法による肝炎発生は濃縮血小板血漿量と相関がみられ, 5単位以上濃縮血小板血漿を使用した症例に輸血後肝炎が多発し, 濃縮された血漿内に抗原価の高い肝炎ウイルスの存在が推測された.
3)非A非B型肝炎10例のGPTの変動パターンで, 6例が多峰性を示し, そのうち5例に術後6ヵ月以上経過しても, GPTが100以上を示す慢性肝炎の傾向がみられた.
以上より, 濃縮された血漿の輸注が輸血後肝炎の発生に関与しているものと考えている.
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© 一般社団法人国立医療学会
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