抄録
採血後, 1時間以内に濃縮血小板血漿に等容量の10%グリセリン, 又は10%Me2SO加血漿を加えて一196℃に凍結した.
解凍したglycerol又はMe2SO加血小板血漿は, 0.9%生理食塩水100mlで洗浄後, 静注した. 解凍血小板の止血効果の判定には, アスピリン出血傾向の改善能を調べた. 5%glycerolと, 5%Me2SO加凍結血小板のいずれもアスピリン出血傾向を改善した. in vivoの血小板寿命と回収率は, 5% glycerol加凍結血小板よりも5%Me2SO加凍結血小板の方が良かつた. 電子顕微鏡やADP凝集能も5%Me2SO加血漿で凍結した血小板の方が良かつた. 副作用は見られなかつた. 598単位の解凍血小板を血小板減少症や出血傾向の患者61人に輸注した. 47人の患者(77%)が, 血小板数の増加を認め, 39人(64%)の出血傾向が改善された.