1989 年 43 巻 5 号 p. 572-576
慢性呼吸器疾患における理学療法を, スタツフや場所や時間のない現状で効果的に行うために呼吸器リハビリテーシヨン教室を月1回位の割で設け, 昭和62年9月までに20回開催してきた. この中で患者の医療者への信頼が高まり, 患者の母体は広くなつたにもかかわらず, 救急患者は減少するというような効果が得られた. この教室開催におけるスタツフの負担はかなり大きく, 長期の継続が可能か問題であり, また個々に対するきめ細かい指導には今の体制では無理があつた. 20回の教室を振り返り, その有効性, 問題点などを検討してみた.