医療
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電気水圧衝撃波を用いた経皮経肝内視鏡的截石法
草野 敏臣古川 正人中田 俊則林 〓欽田代 和則渡部 誠一郎藤尾 俊之梯 昭彦高山 隼人
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1990 年 44 巻 8 号 p. 806-809

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抄録

内視鏡による経皮経肝截石法(PTCSL)は, 基礎疾患による手術不能例や肝内結石症などの多次手術例に適応がある.
そこで電気水圧衝撃波(EHL)を用いたPTCSLの臨床成績を報告するとともにLASER, 超音波を用いた方法と比較検討した.
対象は, 昭和61年3月から施行したPTCSL 26例(総胆管結石症18例, 肝内結石症8例)である. 砕石法別では, 電気水圧衝撃波20例YAG-LASER 5例, 超音波1例であつた.
PTCSLの合併症は, 胆管出血2例, 潅流生食誤嚥による肺炎1例, PTCS-tubeの脱落による限局性腹膜炎3例であつた.
EHD, は, YAG-LASERや超音波による截石と比較すると, 結石の破壊力, 可動性, 廉価などで優れ, 内視鏡的截石においては, 総合的にEHLが有利な点が多いとおもわれた.

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© 一般社団法人国立医療学会
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