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人工心肺使用症例における血中エンドトキシンとリムルス反応陽性物質の発生源
深田 義夫津田 洋
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1992 年 46 巻 11 号 p. 882-887

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抄録
リムルス反応を用いた検討では人工心肺使用症例の血中に高濃度のエンドトキシンが検出され, 術後の発熱や心肺機能障害の原因とされていた. しかし近年開発されたエンドトキシン特異反応ではエンドトキシンは低濃度であり, 人工心肺使用症例ではリムルス陽性物質が増加することが明らかとなった. 今回, リムルス陽性物質の発生源を検討し, 人工心肺の充填液に用いられるアルブミン製剤中に高濃度のリムルス陽性物質が含まれることや, また心嚢内で用いられるガーゼから高濃度のリムルス陽性物質が血中に溶出することが明らかとなった.
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© 一般社団法人国立医療学会
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