医療
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小児急性リンパ性白血病における中枢神経再発と治療法への考察
武田 武夫中舘 尚也飯塚 進畑江 芳郎
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1992 年 46 巻 4 号 p. 263-267

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抄録
1972年1月より1987年12月までの期間に当科を初診した小児ALLのうちで, CNSが初回再発部位であった15例(男10例, 女5例, 年齢0~12歳, 中央値5.5歳)について再寛解導入時に全身への強化療法を併用しその効果をみた. 併用群では再々発までの期間が長くなっていたが統計的には有為差をみるほどではなく, 今回の治療がまだ不十分であることを思わせた. ただ再寛解後に骨髄移植をうけた群はすべて完全寛解を続けており, 今後の経過観察と検討を必要とするものと考えられた.
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