医療
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脳出血再発を契機に診断された真性多血症の1例
松岡 隆山田 謙慈松田 保宏上手 康嗣高山 定松
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1994 年 48 巻 5 号 p. 371-375

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抄録

症例は66歳, 男性, 主訴は頭痛, 左片麻痺, 2年前, 高血圧性左被殻出血にて当科入院手術加療の既往あり. 今回, 上記主訴出現し再入院, 右視床出血にてCT誘導下定位的血腫吸引ドレナージ術施行した. 入院時からRBC>600万/μ1, Ht55%前後と赤血球増多持続し精査にて真性多血症と診断された. 消化管出血合併後, 赤血球増多は改善した. 真性多血症の合併症として脳血管障害は重要であり文献的考察を加え報告した.

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