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肺癌細胞診材料におけるp 53遺伝子変異の検討
村上 功横崎 恭之重藤 紀和
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キーワード: 肺癌, p 53遺伝子, 細胞診, DGGE
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1998 年 52 巻 4 号 p. 233-236

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抄録

遺伝子診断が癌にも広く行われるようになってきている. これにより予後の推定が可能か否か注目されているが, 手技的な問題から, 分析には手術あるいは剖検材料が主として用いられてきた. そこで肺癌症例の診断時に得られる細胞診材料を用いたp 53遺伝子変異の検出手技の確立を試みた. すなわち気管支鏡検査における擦過細胞診材料, ならびに胸水細胞診材料のうち, 悪性細胞の存在が細胞診検査にて確認できた材料を, PCR変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法(Polymerase Chain Reaction. Denaturing Gradient Gel Electrophoresis: 以下PCR-DGGEと略す)を用いて, Exon 3から9の領域におけるp 53遺伝子変異の検索を行った. 肺癌症例42例中19例(45%)に変異が検出され, 細胞診材料におけるp 53遺伝子変異の検出が高い精度で可能であることが確認できた.

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