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Parkinson病に対する修正電気痙攣療法(mECT)の適応について
渡辺 崇塚田 和美湯浅 龍彦西宮 仁吉野 英
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1999 年 53 巻 11 号 p. 703-707

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抄録
Parkinson病は運動障害をともなう神経疾患であるが, 神経症状を合併することはよく知られている. 約40%に抑うっ症状が合併するといわれている. また薬物療法の副作用として精神症状が出現することもある. 電気痙攣療法(ECT)のParkinson病の精神症状に対する有効性は報告されてきた. 国立精神・神経センター国府台病院では精神症状をともなったParkinson病症例5名に対し修正電気痙攣療法(mECT)を施行し, その前後で臨床症状の評価を行った. mECTはParkinson病の神経症状および精神症状に対し劇的な改善効果を持った. 抑うっ症状の評価では5例中4例において改善が認められた. 妄想, 幻覚, 錯乱に対するmECTの改善効果も5症例すべてに認められた. また5症例すべてにパーキンソン症状の改善が認められた. mECTはParkinson病の精神症状および神経症状の双方に対して有効な治療法であるといえる.
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