医療
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自家末梢血幹細胞移植後, 骨髄細胞の異型性をともなう微小血管障害性溶血性貧血をきたした非ポジキンリンパ腫の1例
岸田 堅中尾 浩久冨永 信彦三井 秀紀井原 章裕石川 勝憲
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1999 年 53 巻 11 号 p. 714-717

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抄録
症例は49歳男性. 非ポジキンリンパ腫の第2寛解期に自家末梢血幹細胞移植(auto PBSCT: autologous peripheral bloodstem cell transplantation)を施行した. 造血能回復は速やかであった. 傍大動脈リンパ節腫大を認め, 移植後22日目にメソトレキセート(MTX)25mgを投与した. 移植後2ヵ月より血小板減少と溶血性貧血が進行し, 尿潜血陽性となったがCoombs試験陰性でDIC所見はなかった. 末梢血で破砕赤血球を認め, 骨髄で2核の赤芽球と巨核球の過分葉および多核, 巨大後骨髄球などの異型性がみられた. プレドニゾロン(PSL)投与するも速やかな効果なく, 輸血を続けたところ9ヵ月後に軽快した. auto PBSCTに続発し, 骨髄像にて骨髄異形成症候群(MDS:myelodysplastic syndrome)様の異型性を呈した微小血管障害性溶血性貧血(MHA:microangiopathic hemolytic anemia)の特異な症例と考えられたので報告する.
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