抄録
子宮癌は子宮頸癌と子宮体癌(子宮内膜癌)に大別され, 卵巣癌とともに婦人科における3大悪性腫瘍である. その診断と治療法はほぼ確立されているといえよう.
放射線療法は子宮頸癌では手術療法とともに2大治療法の一つであり, 手術療法の際にも術後の補助治療において重要な位置を占めている. 一方子宮体癌では主治療法は手術療法であり, 放射線療法は例外的に行われるにすぎない. 術前照射は欧米ではかなり普及しているが, 本邦ではほとんど行われていない. 子宮体癌においては放射線療法は術後のハイリスク例に主に用いられてきているが, 最近化学療法の進歩にともない, その意義も若干変化しつつある.
今回, 子宮頸癌および子宮体癌治療上の放射線療法の意義を文献的に再検討したので, 報告する.