抄録
下肢の手術後のリハビリテーションを適切に行う目的で, 床反力計を利用し経時的に評価した. 対象は人工股関節全置換術2例, 人工膝関節全置換術3例, 高位脛骨骨切り術1例, 臼蓋骨折1例である. 方法は, フォースプレート上を平行棒を橋渡し, 両手を触れるようにして1-2週間毎に歩行させた. 検討事項は, 荷重パラメーターとして患肢の(1)Z方向の最大荷重, (2)Y方向(駆動方向)の最大荷重, (3)X方向の内側へ向けた最大荷重を, 時間パラメーターとして(1)歩行周期に要する時間, (2)患肢の立脚期に要する時間と健側立脚期に要する時間の比, (3)患肢の単脚支持期と立脚期との比を検討した. 結果は, 最大垂直荷重, 歩行周期に要する時間が, 術後のよくなる過程を非常によく反映していた. また, 患肢の立脚期に要する時間の健側立脚期に要する時間の比および患肢の単脚支持期と立脚期との比も比較的術後の経過をよくあらわしていた.