抄録
[目的] バレーボール競技におけるラリー中のアタッカーのスパイク動作に伴う切り返し動作は,スパイクを前提としたジャンプ動作に影響すると考えた.本研究は垂直跳び,踏み込みジャンプ,切り返し動作を伴う踏み込みジャンプの跳躍高を比較することで切り返し動作を伴う踏み込み動作の特異性を明らかにし,バレーボールに特化したパフォーマンス評価とすることができるかどうか検討することを目的とした.[結果]各ジャンプの平均跳躍高は垂直跳び42.1±4.2㎝,踏み込みジャンプは46.5±3.9㎝,切り返し動作を伴う踏み込みジャンプは43.4±3.6㎝であった.[結語]アタッカーのパフォーマンスを評価するためには切り返し動作を加える必要性が示唆された.