抄録
[目的]臨床では一般的に扁平足の運動療法としてタオルギャザーエクササイズが行われるが足部のアーチ高に対する影響という点では一定の見解は得られていない.本研究は足趾の外転角度が足部の内側縦アーチに与える影響を検証することを目的とした.[方法]女子学生6名12足を対象とした.足趾MP関節伸展0°位にてMP関節内外転中間位と他動的外転位にてアーチ高を比較し,伸展40°位同様に比較した.[結果]足趾伸展0°位,40°位どちらにおいてもMP関節外転にてアーチ高が上昇した.[結語]足趾外転で共に内側縦アーチは上昇し,本研究では足趾外転は内側縦アーチを上昇させる運動であることが示唆された.