日本画像学会誌
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Imaging Today
『なおも進化するトナー用材料』
2成分系現像剤用キャリアの現状と将来展望
小林 弘道佐藤 祐二本庄 俊夫
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2004 年 43 巻 5 号 p. 356-364

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抄録
2成分系現像法は,トナーの帯電安定性が得られ易いため,高速・高画質指向の強いオフィスユーザー向けの複合機や,画像維持の信頼性・耐久性の要求されるプリンター及び軽印刷用高速機の分野に広く使用されている.また最近は,ドキュメントのカラー化及び一般オフィスでのネットワーク化が進み,フルカラープリンターが認知されてきたこともあり,信頼性の高い2成分現像方式を採用している装置が急速に伸びている.2成分現像剤を構成するキャリアは,磁性を持つ芯材と表面の被覆樹脂からなり,それらの特性によって,トナーとの摩擦帯電性及び電極効果を制御している.本報告は,現在市場で使用されているキャリアの紹介,今後のキャリア設計と課題を通して,将来の展望を述べるものである.
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© 2004 一般社団法人 日本画像学会
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