2008 年 47 巻 1 号 p. 38-45
この20余年でワークスタイルは大きな進化を遂げた.その背景にはビジネス環境の変化とテクノロジーの進化があげられる.1980年代前後におこった情報革命と金融革命によって,多くの企業はビジネスプロセスの転換を迫られ,またマーケットニーズは成熟社会の到来により,モノの価値からコトの価値へと移行しつつある.働く個人が知識を創造し,新しい商品やサービスを生み出していくためには,効率性と創造性を両立させたワークスタイルと組織マネジメントが重要となる.このようなワークスタイルを支援するためにオフィス環境はどうあるべきか.先進事例を参考にしながら,未来のオフィス像を考察する.