2010 年 49 巻 2 号 p. 116-122
超高速連続帳票用モノクロレーザープリンターは,官公庁や会社等において帳票印刷などの基幹系業務における出力装置に用いられている.基幹系業務では,請求書や明細書等を,限定された期間内に大量に印刷する必要があるため,印刷速度の高速化,高い耐久性,高い信頼性が求められる.また近年では,ダイレクトメールやブック印刷などのモノクロオンデマンド印刷用途にも用いられ始め,写真などのハーフトーン均一性やバーコードのライン再現性が求められるため,画質の更なる向上が望まれている1~3).本報告では,超高速連続帳票用モノクロレーザープリンターを概説し,特に,超高速現像プロセス技術における多段ローラー現像技術と現像剤攪拌技術,及びトナー補給とトナー濃度検出技術の特徴を解説する.