2018 年 57 巻 5 号 p. 598-602
2016年9月に販売を開始したカラーA3複合機TASKalfa 6052ciは,多くの新規技術を搭載し,省エネ,高画質,高信頼性を実現するとともに,マシンサイズは前任機から設置面積比,重量比ともに約20%ダウンという小型化を実現した.
特にクリーニングブレードのエッジ摩耗の原因が,アモルファスシリコン感光ドラム表面の形状変化に依存していることに着目して,感光ドラム表面の表面改質を行った.
その結果,クリーニングブレードのエッジの摩耗量を約25%に抑制し,高円形度トナーのクリーニング性の向上,及びドラムユニットのトルク低減に貢献した.
本稿ではこのTASKalfa 6052ciの高信頼性に大きく貢献したアモルファスシリコン感光ドラムの表面改質について報告する.