従来の水性インクジェットプリンタで用紙に印刷をおこなうと,用紙に波打ち状のシワ (コックリング) が発生し,印刷品質が低下するという問題があった.これは用紙がインクを吸収することによって画像部と非画像部が不均一に伸長するためである.コックリングは高濃度の画像を出力する場合や薄紙を用いた場合に特に発生し,従来の技術でこれを防止することは困難だった.今回,我々はこの問題を解決することを目的として,用紙を複数の加熱ローラへ繰り返しニップし,かつ乾燥距離を延長する独自の乾燥技術を開発した.本技術を搭載した高速連続用紙インクジェットプリンティングシステム「RICOH Pro VC70000」は,高濃度の画像を出力する場合や薄紙を用いた場合でもコックリングの発生を抑制し,さらに省スペース・省エネで印刷速度と画質の向上を可能にした.