二成分現像システムにおける現像剤攪拌オーガー及び現像マグネットローラ周囲の現像剤循環挙動を解析するシミュレーション手法を,個別要素法を用いて構築した.個別要素法は,粉体の挙動解析に適した解析手法だが,粒子間の磁気相互作用を考慮にいれながら全粒子の運動方程式を解いてゆくため計算負荷が大きい.従って,今回のような広い領域にわたる粒子挙動解析を行うと莫大な計算時間がかかってしまう.本研究では,個別要素法における磁気相互作用の計算を,GPUを用いて並列化することで計算処理速度の改善を行い,シミュレーションに適用した.