紙は情報を表示する「表示メディア」でもあるが,扱いやすさに優れた「操作メディア」としての側面も持つ.そこで,紙を情報表示のためではなく,操作のための入力デバイスとして利用する研究事例として,Paper WindowsとNavigation Bookという2つを紹介する.操作が直感的で文書の読みや思考を妨げないことから,このアプローチは考えたり話したりしながら操作するのに有効であると思われる.物理的な紙や書籍をインタフェースとして利用することは,過去の経験を利用できることから直感的にも理解しやすい.また,触覚を利用することにより,認知的な処理を妨げることなく操作できることが期待できる.