2021 年 60 巻 2 号 p. 120-126
インクジェット印刷はサイングラフィックス分野やテキスタイル分野,産業用途等に幅広く使用されている印刷技術である.インクジェット印刷の利点はデジタル製版によるオンデマンド印刷,特に少量多品種生産に適用可能な点である.一方で,インクジェット印刷における印刷対象物の多くは平面であり,ボトル等の立体物表面への加飾ではスクリーン印刷やパッド印刷が用いられている.これらの印刷手法は大量生産に適用できるが,多品種少量生産への適用が困難であるという課題がある.そこで,3次元物体表面へのインクジェットによる印刷を可能にするため,プリントヘッドと印刷対象物の相対運動を実現する6つの可動軸からなる印刷機構と,良好な印刷結果を得るための画像補正法を適用した3次元物体表面加飾に適用できる新しいインクジェットプリンターを開発した.