超音波の振動の観測から,薄い金属やプラスチック等の薄い試料の形状や欠陥を評価する方法として,圧電振動子の径方向振動を使用し位相情報を用いたイメージングを行う方法について述べる.この方法は,圧電振動子を径方向振動させ,その超音波振動の情報を使用し,薄い金属板試料に存在する文字“U.S”の形状と欠陥を評価する方法である.イメージング結果を既報の厚み振動を用いたイメージングと比較し検討した.また,イメージング対象となる試料には欠陥 (“U.S”) を有する試料を使用し,検討を行った.この結果,径方向振動で位相イメージングを行うと,厚み振動で位相イメージングを行った場合に確認された位相の折り返しによる縞模様が抑制され,レーザプローブ法の適用により,レーザ光のスポット径程度の試料表面の形状を明瞭にイメージングすることができた.これらの結果から,電子回路基板等の薄い板状試料の欠陥の超音波イメージングに適用できる可能性を明らかにした.