2021 年 60 巻 4 号 p. 358-365
フルカラーの3Dプリンターは長年にわたって望まれてきた.そんな中,弊社はUV (紫外線硬化) インクジェット技術でフルカラーを実現した3DUJ-553を2017年末に商品化した.積層法によるモデリングと同時に表面の着色を実現するには幾つかの困難があったが,造形物表面の自由曲面に沿って一定の厚さのカラー領域と,その内側に分離領域,さらに内側に反射領域を形成することで,精密な色表現を可能にした.また,2020年末には,より高精細な造形に対応した3DUJ-2207を発表した.本稿では,従来の2D (二次元) 画像技術から3D画像技術に拡張して説明することで,フルカラー3Dプリンターの開発プロセスと課題解決の経緯について解説する.