ソフトマテリアルと構造色を組み合わせることによって構造色を調整できる新しい弾性材料がこの20年間で多数発表されている.典型的な例として,コロイド結晶は,結晶格子の粒子間隔を変形させることにより,構造色の変化を可能にする.我々は張力 (伸縮),圧縮,外部応力による膨張によって構造色が変化するフォトニックラバーと呼ぶ弾性材料を提案した.一軸配向した高品質コロイド結晶からの反射スペクトルに1つの回折ピークが観察される.回折ピークは応力によりシフトするため,シフト量と応力の関係を利用してセンサーとしての応用が期待される.フォトニックラバーの伸縮,圧縮,膨張の基本特性を調べた.現在,実用化のための研究を行っている.耐久性については,10万回を超える往復運動による引張試験での構造色変化に大きな劣化はなかった.一方で,均質なコロイド結晶のサイズを大きくしたり,膜の形成速度を上げたりするなど,製造コストに関連するより実際的な問題に取り組んでいる.