日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
Print ISSN : 1344-4425
ISSN-L : 1344-4425
Imaging Today
包装材料の脱プラスチックへの流れ
杉田 裕紀藤谷 慶一住谷 梓
著者情報
ジャーナル 認証あり

2023 年 62 巻 4 号 p. 326-333

詳細
抄録

日本で初めて段ボールの事業化に着手した当社は,早くから製紙事業にも参入し,現在では製紙,段ボール,紙器,軟包装,重包装事業を国内だけでなく,海外にも展開し,全事業を挙げてSDGs (Sustainable Development Goals) を意識した取組みを行っている.段ボールの需要が急増した高度経済成長期以降,製品を保護する緩衝材として発泡スチロールが多用されてきたが,リサイクルの観点からさまざまな紙製緩衝材が開発され,当社でも積極的に開発を行ってきた.近年,通信販売市場の急速な拡大にともない,宅配で届く包装が一般消費者の目に触れることも多くなり,包装資材に対する社会的関心が非常に高まっている.当社では,脱プラの観点から紙製包装資材の開発に注力するとともに,包装資材自体の使用量削減にも取り組んでいる.内容品に合わせて段ボール箱の寸法を変えられる自動梱包システムや,高いバイオマス度と生分解性を持つ木材パルプ原料のセロファンをベースにした循環型パッケージなどを開発してきた.今後も環境負荷低減の研究開発を継続し,持続可能な社会づくりに貢献していく.

著者関連情報
© 2023 一般社団法人 日本画像学会
前の記事 次の記事
feedback
Top