2026 年 65 巻 2 号 p. 110-120
エレクトロクロミズムとは,印加電圧下において生じる可逆的な酸化還元反応を利用し,材料の色調や透過・反射特性などの光学応答を制御する材料・現象である.一方,構造色は,光の干渉あるいは回折効果に基づき,顔料を用いずに鮮明で角度依存性を有する光反射色を発現することが知られている.本研究では,エレクトロクロミック溶液と,規則配列した粒子からなる構造色を示すオパール構造電極を融合することにより,反射光を動的かつ可逆的に制御可能な新規ハイブリッド光反射デバイスを作製した.さらに,電極表面に修飾されたオパール構造の粒子膜が,エレクトロクロミック反応の進行や光学特性の変化に与える影響について詳細に評価した.