日本画像学会誌
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教育講座
画像技術を支える人間工学の基礎(IV)―人間工学に基づいた高齢者・障がい者に配慮した機器の設計指針に関する検討―
西口 宏美
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2026 年 65 巻 4 号 p. 399-409

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抄録

高度情報化社会においては,我々は情報端末機器を用いての情報の収集や発信,家電機器の遠隔操作など多くの恩恵を受けている.一方で,ユニバーサル社会の実現に向けて多くの解決すべき課題が指摘されている.その一つは,心身機能の低下をきたした高齢者や障がい者が高度情報化社会の恩恵を受けられないというデジタルデバイドであり,この問題を解決するためには人間工学の知見が有効活用できる.本稿では,まず高齢者や障がい者を対象とした機能評価法を紹介し,高齢者や障がい者に配慮した機器設計の指針について解説する.具体的には,人間情報処理モデル(S-O-Rモデル)を用いて,感覚機能,知覚・認知機能,運動機能の3つの人間機能について説明した上で,日常生活行為(ADL : Activity of Daily Living)の項目とその客観的評価法(例としてBarthel Index)について概観する.また,バリアフリーの考え方と高齢者や障がい者を対象とした情報端末機器や家電機器の設計に配慮すべき内容について検討し,入出力インターフェースを主とした機器の設計指針のいくつかを紹介する.

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