抄録
先に我々が報告した有機ポリシランとチタニルフタロシアニン(TiOPc)の積層膜における,TiOPcの熱分解反応を利用して,半導体レーザー書き込み静電印写マスターの開発に成功した.TiOPc顔料に光-熱エネルギー変換機能を負わせ,レーザー光照射によってTiOPcの熱分解反応を誘起させ,半導体TiOPc層を絶縁層に変換し,基板からの電荷注入を阻止することによって,レーザー照射部のみレセプター上にコロナ帯電時に電荷受容性を賦与し得る.半導体レーザー(波長830?o;ビーム径1μm)照射によって描画した20μm間隔の細線が,7μm小粒径トナーで現像することにより再現可能であった.