国際生命情報科学会誌
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第2回生命情報科学シンポジウム
乳幼児の睡眠状態と生体情報伝達
小林 啓介板垣 美子
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1996 年 14 巻 2 号 p. 217-227

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抄録
意識下の生体情報伝達現象の存在を言語誘導や暗示などの効果の混入を排除して、明確にすることを目的に睡眠中の乳幼児への負荷実験を行なった。生後3カ月から1歳9カ月の乳幼児計6名に睡眠状態で、熟練者によって非接触的に手かざし治療を加え、血流、心拍周期、呼吸周期、マイクロバイブレーションなどに現れる反応を調べた。現在までにブランク実験、およびダミ-負荷実験を加えて各受け手について最低3回、計23回の実験を終えた。乳幼児の睡眠状態の変化に注意を払って解析を行い、手かざしの熟練者だけではなく、経験を持たないものによる手かざし負荷にも生理的な反応が現れることが判った。言語の発達性はない。本実験の結果は意識下の生体情報伝達がヒトに共通した潜在的能力の一つであることを証拠づけるものと考える。
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© 1996 国際生命情報科学会
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