国際生命情報科学会誌
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第2回生命情報科学シンポジウム
遠隔変則的認知の判定と聴覚誘発および背景脳波による研究
小久保 秀之平田 剛平澤 雅彦平藤 雅之太田 隆明伊藤 信哉古角 智子山本 幹男
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1997 年 15 巻 1 号 p. 97-108

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抄録
遠隔変則的認知の一般被験者による集団実験を行い、問題点と研究の方向性を論じる。62名の遠隔視被験者が、ターゲット被験者がいる場所や行動などについて、各々イメージを想起してそれを記録した。その後、行動記録と遠隔視被験者のイメージ記録を比較し、適合しているかどうかの順位付けを行った。3人のターゲット被験者を用いた2セッションの実験中の1セッションで、1人のターゲット被験者について有意な適合度が得られた。また、1人のターゲット被験者について実験中の背景脳波と聴覚誘発電位を測定し、変則的認知時に聴覚誘発電位が変化する可能性が見いだされた。しかし、これらの結果は変則的認知の証拠としてはデータが少ないため不十分であり、今後引き続き研究を積み重ねる必要がある。
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© 1997 国際生命情報科学会
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