国際生命情報科学会誌
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「催眠と生命情報科学」 第8回生命情報科学シンポジウム・第15回日本催眠学会大会 合同大会
気功 : 閉息呼吸法が生理変動に及ぼす影響について
沈 再文刀禰 明子朝山 正己
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1999 年 17 巻 2 号 p. 304-317

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抄録

気功は、中国に古来から伝わる伝統的な健康法と治療法の一つである。調息(呼吸を整えること)は、気功法の中の一方法である。我々はかつて気功の訓練によって、呼吸が著しく減少し、呼気時間は、吸気より長くなることを観測した。閉息呼吸法は、気功法の一つで、身体の「気」のエネルギーのアップと血液循環の改善などの効果があると言われている。本研究では、閉息呼吸法によって調息の鍛練を行い、その効果を皮膚温及び脳波、呼吸、心電図、脈拍などの測定によって検討を行った。その結果、手足の皮膚温は著しく上昇し、脳と自律神経系の働きが深いリラックス状態に入ることを示した。さらに本報告ではこの閉息呼吸法の生理的なメカニズムについても検討を行った。

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© 1999 国際生命情報科学会
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