国際生命情報科学会誌
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第9回生命情報科学シンポジウム
六字訣における発声の生理効果
劉 超町 好雄
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2000 年 18 巻 1 号 p. 288-295

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抄録

六字訣の生理的な効果についてはすでに先に報告しているが、まだ十分ではない。この論文では、発声による効果が自律神経系に働きかけ、そのバランスが取れるような方向に働くことを示した。また、声の発声により自律神経系への影響は瞳孔のサイズの測定からも確かめられた。さらに、六字訣を行っている場合の代謝の測定のため、鼻呼吸の中の炭酸ガスの分析を行った。その結果、安静時には炭酸ガスは鼻呼吸中に4%であり站粧功の場合は6%になり、六字訣でも6%程度になり、代謝が増加することが分った。しかし、六字訣は、平均の炭酸ガスの排出量は低く、人体に対する負担が少ないことも分った。発声における強度は、頸動脈付近の毛細血管の血流に比例関係がないことも分かった。しかし、弱い発声では血流の増加は少ないことが分かり、気功の状態で発声することの大切さが理解できた。

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© 2000 国際生命情報科学会
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