国際生命情報科学会誌
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特集
養生気功における腹式呼吸パターンの測定及び脈波遅延時間の生理効果(<特集>Human PSI Forum "Human Potential Science" Internationl Forum「潜在能力の科学」国際フォーラム : 物理・生理学的アプローチ Joint with 「こころと体の不思議」国際フォーラム 第14回生命情報科学シンポジウム(国際版) 2002年8月22〜27日(木〜火) 於 : 千葉市 幕張新都心 OVTA(オブタ))
劉 超町 好雄
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2002 年 20 巻 2 号 p. 570-577

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抄録
調息は気功法の基礎要素の一つであることは広く知られている。養生気功は腹式呼吸を基本としており、この呼吸法は心身の調整、健康維持、能力開発などの目的達成に不可欠とされている。また、呼吸には、深く、長く、均等で、細い呼吸が要求される。しかし、これらの要求については定量的な基準がなく、また、人毎に異なる体型や体質などの個人差に適合する呼吸法を評価する方法がなかった。そこで、気功法の呼吸パターンを定量的に表現するための呼吸指数を設定した。その結果、養生気功の調息によって脈波の遅延時間が短縮するなどの現象を確認することができた。調息には循環器系を制御する作用があることから、気功訓練の意義の一端を知ることができた。
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© 2002 国際生命情報科学会
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