国際生命情報科学会誌
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第16回生命情報科学シンポジウム
気功は免疫能力を高める : 神経内分泌免疫学から見た気功の効果(<特集>第16回生命情報科学シンポジウム)
樋口 雄三
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2003 年 21 巻 2 号 p. 387-390

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抄録

最近、ようやく気功が広く知られるようになり、大学病院でも気功を取り入れて治療をしているところが現れている。気功には多くの功法があるが、自分で練功した場合は、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなどが40分間の錬功直後に減少し、ナチュラルキラー(NK)細胞活性、インターロイキン(IL)-2などが増加した。これらのことから交感神経活動水準が低下し、ストレスが緩解し、免疫能が向上することが明らかとなった。また、外気治療においては患者のNK細胞活性は治療直後にやや減少し、40分後に増加した。遠隔治療においても同様な傾向が認められた。著明な効果を現す気功師の多くは、霊的エネルギーを利用しており、今後、スピリチュアルヒーリングの解明が課題である。

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© 2003 国際生命情報科学会
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