国際生命情報科学会誌
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第21回生命情報科学シンポジウム
量子ホログラフィック原理による非局在意識医学のメカニズム(研究発表,第21回生命情報科学シンポジウム)
奥 健夫尾崎 真奈美
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2006 年 24 巻 1 号 p. 180-203

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抄録
本研究では、量子論、ホログラフィック宇宙原理及び心理学に基づき、人間生命体における意識・心を情報・エネルギーとしてモデルを構築し、心身の健康に及ぼすメカニズムを考察することを目的とした。ホログラフィック原理による全宇宙時空間に遍在する情報・エネルギーは、非局在意識に関わり、それが局在化した状態が個人の意識として認識されると考えられる。これらの意識情報のエネルギー変換から、量子脳理論により説明される脳細胞内に発生するコヒーレントなトンネルフォトン発生及びそのエネルギー変換により、脳波微弱電圧の発生、微量伝達物質の脳内化学合成-制御などが生じ、結果としてDNAから身体全体の健康に影響が及ぶと考えられる。非局在意識医学のメカニズムとして二つの共時性モデルを提案した。第一が3次元境界面上の虚数時間で表される特定の2つの情報I_<Cons>(r,it)/I_B(r,it)が共鳴する領域に生じる共時性モデルである。これらI_<Cons>、I_Bは、宇宙全体の情報を含む内在かつ超越の状態にあり、2つの事象が重なる領域での4次元時空r_<CB>・実時間t_<CB>において、I_<CB>の情報を有する共時性現象が生じる。またもう一つのモデルとして、意識波動関数Ψ_c=Ae^<i(px-Et)/h>と非局在意識波動関数Ψ_<NLC>と同調・共鳴[(px-Et)_c=n(px-Et)_<NLC>]した領域が、共時性現象として通常の4次元時空に現れ、非局在的癒しが生じるメカニズムを提案した。非局在的情報伝達には量子エンタングルメントも関わっていると考えられる。また心理学的考察も加えながら、非局在意識医学から心身医学、そして人間の存在全体を癒すホリスティック医療を、I_c⇒hv⇒mc^2により物理的に記述する可能性を示した。
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© 2006 国際生命情報科学会
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