国際生命情報科学会誌
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原著論文
急性期脳梗塞の生体リズム障害と慢性期睡眠障害の関連
大門 康寿竹川 英宏江幡 敦子鈴木 圭輔宮本 智之宮本 雅之平田 幸一
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2006 年 24 巻 2 号 p. 279-285

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抄録

約24時間周期のcircadian rhythm (CR)は最も基本的かつ強固な生体リズムであるが,寝たきりの神経変性疾患などでCRは不明瞭化する.一方,脳梗塞後遺症は運動障害のほかに睡眠障害もあり,quality of life (QOL)の障害となるため,急性期生体リズム障害と慢性期睡眠障害の関連を検証した.方法は,発熱性疾患のない初発脳梗塞35例を対象とし,生体リズムは直腸温でMini-Logger 2000ならびにMEMを用いて求めた.睡眠障害は発症21日以降のPittsburgh Sleep Quality indexで評価した.睡眠障害は,急性期にCRが不明瞭化しなかった群では20.8%であったが,CRが不明瞭化した群では63.6%に認められた(p<0.05).以上より,脳梗塞急性期に生体リズム障害を見る例では慢性期に睡眠障害を合併し,QOLを阻害する可能性があると考えられた.

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© 2006 国際生命情報科学会
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