国際生命情報科学会誌
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講演
生体センサを用いたピラミッド効果の科学的研究
高木 治 坂本 政道小久保 秀之世一 秀雄河野 貴美子山本 幹男
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2017 年 35 巻 2 号 p. 133-

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抄録
我々の研究目的は、厳密にピラミッド効果の存在を科学的に実証することである。我々がこれまでに実証したピラミッド効果は次の3点である。(1)ピラミッド型構造物(pyramidal structure: PS)の中に瞑想者が居る場合と居ない場合との違いを比較した結果、PS頂点の生体センサ(食用キュウリ切片)に与える影響が異なることを実証した(p=3.13×10-10)。(2)PS頂点の生体センサに与える影響(非接触効果)は、PS内に瞑想者が居る時ではなく、PS内に瞑想者が居なくなった後に検出された。この遅延を伴った非接触効果は、瞑想者が居なくなった後、10日間程度検出された。この結果から我々は"ピラミッド型構造物が関与した遅延を伴う特異な非接触効果"という新しい現象を発見した。(3)我々はPSと瞑想者との関係性によって起こるピラミッド効果の発生要件を明らかにした。その結果として、PS内に瞑想者が居た時にのみ、非接触効果が有意に検出され、それ以外の条件では検出されないことを実証した。 今後のピラミッド効果の研究において、生体センサとして使用しているキュウリの特性を明らかにすることは重要である。我々は最近の研究において、キュウリ特性の一つである生体反応リズムに関する新しい知見を得ることができた。
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