国際生命情報科学会誌
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研究発表論文
「食」の本質はストレス改善にあり
(研究発表論文,第33回生命情報科学シンポジウム)
橋爪 秀一
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2012 年 30 巻 1 号 p. 79-83

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抄録

不随意神経である自律神経の制御下にある唾液中のクロモグラニンAを指標に用いた精神的ストレス改善効果と種々食品の売上高との間には強い正の相関が認められたことから、我々は食品を潜在意識により購入すること及び精神的ストレス改善効果が高い製品ほど、売上高も高いことを明らかにした。これは、また、ヒット商品は自律神経制御下のストレス改善効果を高めることにより達成できることを示している。食品には、一次から三次機能まであるが、一次機能(栄養機能)も、栄養不足は生体或いは細胞にストレスが加わると考えられることから、ストレスと強く関係しており、二次機能(嗜好機能)も、好き嫌いは快(低いストレス)・不快(高いストレス)に通ずることから、ストレスと深い繋がりがある。三次機能(生体調節機能)は、疾病予防機能が最重要機能と考えられるが、疾病はストレスが引き金となると言われていることから、これもストレスと強い関係がある。従って、食品の一次から三次機能に共通するキーワードはストレスであり、我々は「食」の本質はストレス改善効果にあることを提案したい。

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