抄録
我々は2009 年4 月以来、ピラミッド型構造物(pyramidal structure: PS)の内部に人間が入り瞑想したことによって、PS 頂点に設置された生体センサ(キュウリ果実切片)に影響を及ぼす作用(非接触効果)の研究を行っている。その結果は以下である。(1) 生体センサに対する非接触効果が非常に高い統計精度で検出された(p = 3.1×10-10;ウェルチの両側t 検定、これ以降のp 値も同様)。(2) PS が関与した遅延を伴う特異な非接触効果が発見された(p = 3.5×10-6)。(3) 瞑想後、非接触効果が検出される条件が特定された(p = 2.2×10-4)。本論文の目的は、PS 内部に人間が入り瞑想を行う数時間前、PS 頂点に設置された生体センサに対する未知なる遠隔作用の存在を明らかにし、その特性を解明することである。実験の結果、次の5 つの点が明らかとなった。(1) PS 内部に人間が入り瞑想を行う数時間前、PS 頂点に設置された生体センサに対する未知なる遠隔作用が高い統計精度で検出された(p = 1.1×10-3)。(2) 未知なる遠隔作用はPS 頂点に設置された生体センサに対してのみ検出され、較正基準点に設置された生体センサに対しては検出されなかった(p = 2.8×10-5)。(3) 人間がPS 内部ではない別の場所で瞑想を行う数時間前、生体センサに対する未知なる遠隔作用は検出されなかった(p = 4.1×10-2)。(4) 未知なる遠隔作用は、PS 内部から人間が出た後の非接触効果(作用)とは異なる性質の作用である可能性が示唆された。(5) 未知なる遠隔作用は、人間が目覚める前(睡眠状態)と目覚めた後(覚醒状態)のいずれにおいても、明確に検出することができたが、その中間の、人間が目覚める時間帯においては、その作用は最小値を示した(p = 3.7×10-3)。結論として、人間が目覚める時刻の前後、すなわち睡眠状態から覚醒状態へと推移する時間帯で、未知なる遠隔作用の時間変化が、目覚める時刻で最小値ゼロをとる下に凸の2次関数的な変化を示すことを発見した。