抄録
人間には自然治癒力が備わっており、それを有効に発揮させるのが看護の役割の一つである。自然治癒力を発揮させるとされるリラクゼーション技法であるハンドアロママッサージ(以下アロマM)によるリラクゼーション効果および心身に与える影響を調査するため、訪問看護始業前の訪問看護師同士でマッサージを行い、バイタルサインの変化と心理的リラクゼーション尺度ERSの変化を測定した。
結果1:アロマMにより脈拍と呼吸数が優位に減少しリラクゼーション反応が認められた。
結果2:ERSにおいてポジティブな変化が認められた。
結果3:ERS下位尺度(静穏感、解放感、爽快感、有能感)において有意差が認められた(p<0.05)。